「○○が急増した3年……あなたはどう思いますか?」
- 2023/03/05
- 08:53
もう3年経つんだと、改めて思います。
「え、何から3年経つの?」
おそらくあなたは今、上記の疑問が
頭に浮かんだでしょう。
今私が記事を書いている時点でも
世間を騒がせているあのウイルスが、
日本で確認されてから3年ということです。
ウイルス自体はようやく、
一区切りつきそうな状態ですが、
一方で並行して増えている問題があります。
まあ、どこもかしこも常に
問題だらけの社会な気もしますが。
あなたは何が急増したと思いますか?
正解を知りたいと考えたのなら、
今日私が紹介する本を読んでください↓
「杉浦孝宣✖︎NPO法人高卒支援会共著
コロナショックの支援の現場から」
正解は本のタイトルにもある通り、
不登校や引きこもりです。
あなたは正解できましたか?
本の内容について
さて、いつもであればまずは
著者について解説して行きますが、
杉浦氏は以前にも私のブログで
という著書を紹介しており、その時に
触れていますのでそちらを参照にしていただき、
共同著者のNPO法人も元々杉浦氏が
立ち上げ、後任の方が引き継いだ団体なので、
後の登場時に解説します。
なので早速本の内容に入って行きますね。
まず前書きでウイルスの流行は、
大きな影響を与えたことに加え、
新たに引きこもる子供、実態が
見えにくくなっていると言う
問題をはっきりさせた後↓
ひきこもりの急増と不透明かの実態
立ち直りが困難になっている
復活への影響と挫折
オンラインで救われた事例
教育支援センターの問題点
アウトリーチ支援の入り口
ステップを踏んだ支援の実例
将来を見据えた特別授業
ゲームを支援に活用した事例
規則正しい生活を取り戻す方法
自立した生活を送るための手段
女子の不登校へ対応するやり方
以上12章にわたって書かれています。
かなりの量に思えますが、
それだけ著者の伝えたい思いを
込めて書かれた本だと、
あなたは思いませんか?
では早速読んでいきます。
- まず第1章では文部科学書の資料をもとに、
学生の自殺が増えているという話、
さらに自殺まではいかなくても、
不登校が増え、見えにくくなっている事を
2つの例を挙げた上で解説されています。
実例の1つは立ちなおりましたが、
もう一方はウイルスの影響で不登校ではなく
出席停止扱いになり、卒業できてしまったため、
今後の人生が見通せない状態にあるといいます。
- 続く第2章においては又2つの事例を挙げ、
ウイルスの影響で支援が止まってしまったり、
遅れた結果スムーズに進まなくなったケースを
紹介しており、3章で書かれたのは
1度立ち直った人にさえも影響が起こっているとの事。
前述した杉浦氏の著書
「不登校・ひきこもりの9割は治せる」で
見事に復活したかに見えた人にも
容赦なく挫折が襲いかかっていた事を知り、
読んでいた私も少なからず
ショックを受けました。
おそらく当人や周囲の人が受けた
衝撃は想像を絶する物でしょう。
- しかし悪いことばかりではありません。
4章で紹介された事例も同様に
杉浦氏の前著で紹介された人でしたが、
彼はウイルスで広まったオンラインで
自身の才能を開花させ、ついに起業まで
してしまったと言います。
オンラインの可能性を広げたという、
側面がある事は否定し難い部分では
あると読んだ私は思いました。
- 5章では角度を変えて、
現在の教育支援制度に対する
問題点をいくつも指摘されています。
特に箱と中身を作っても、
呼びかけをしていないことが
大きな問題だと言う事です。
作っても利用する人がいなければ、
単なる利権の処理場になってしまうのは、
特に支援活動に関わっているわけではない、
私でも想像出来る話でした。
- 言いっぱなしでは無責任だと
著者も思ったのか、次の6章で
具体的な支援のステップを述べ、
7章では具体的な中身について
実例を挙げられています。
不登校、ひきこもりの親に対する
問題点は私が今まで読んできた、
主に支援事業に関わる方の本に
書かれている部分と、ほとんどが
一致していましたね。特に親の問題点と
チェックリストの中身が。
そしてウイルスの影響を受けて
中断し、挫折しかかるも最後まで
やり遂げる事例があると言うのは、
大きな励みになると私は思いました。
- 8章になると復活のさらに先、
将来を見据えての活動として、
オンラインの授業で数学や美術、
プログラミングなどを学んでいる事や、
具体的な中身、やり方などを
詳細に解説されています。
授業の一環として、ゲームを
活用し、コミュニティを作ったケースも
9章で取り上げられていました。
どちらの章で取り上げられている活動も、
もっと全国規模で広がってほしい。
読んでみて私は心の底から願いました。
私もゲームが好きなので、
ただ遊ぶだけでなく、こうした
活用方法があると言ってもらえるのは、
本当に嬉しいです。まあ、負の面も
なくはないですが……
しかし、どれだけ立派な勉強をしても
肝心の生活リズムが乱れていては、
社会で生きていくことはできません。
- 10章では、2章で出てきた2人の
その後を追うという形で、生活リズムを
改善するために行われている
合宿について解説しており、続く11章では
法人が運営している寮生活の説明が
写真入りでなされています。
自立に向けては本人の生活を
改善するのはもちろんの事、
親の覚悟も必要であると言う事です。
上記の部分は私が以前読んだ
久世めありさんと言う方の著書
「コンビニは通えるひきこもり達」
と重なる部分があり、やはり成功している
支援者の話はある程度共通する
部分があるのでしょうか?と思いました。
- 最後は男子に多いとされる不登校を、
女子が起こしている場合に効果的な
対処方法について解説されています。
別の章を使っていると言うことは、
不登校へのアプローチも
男女で異なるやり方が
必要なのかもしれません。
私の感想
では、一通り読んだ後で
私の感想をまとめると、
「前著で立ち直ったかに見えた人も、
ウイルスの影響で挫折してしまったのが、
正直ショックでしたが、同時に
新たな希望も見させてくれる本」
となります。やはりウイルスの
影響は凄まじく、元々発生していた
不登校、引きこもりに加えて
新たな問題を出現させましたが、
同時に希望を見出すこともできています。
さらに具体的な内容を知ることができて、
私が何らかの形で発信、少なくとも
今日紹介した本を他者に勧めることは
出来るのではないかとも。
今私にできる本を広める活動の
1つとして、感想文を書いています。
記事を読んでくださったあなたがもし
- 身近に不登校の人がいる
- 支援活動に興味津々
- ウイルスが学生にもたらした
影響を調べてみたい
と思ったのであれば今日紹介した
杉浦孝信著「不登校・ひきこもり急増」を
ぜひ読んで、可能であれば
周りの人にもすすめて下さい。
最後に
杉浦孝宣✖︎NPO高卒支援会共著
「不登校・ひきこもり急増」を
読んで、あなたに合っているかどうか
レビューしてみました。
あなたが私の文章を
- わかりにくい
- 別の表現もある
と思ったのであれば、
今後の参考にしたいので、
ぜひコメントで教えて下さい。
明日また会いましょう!!
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