「22世紀には、○○がどのように変化しているのか?」
- 2022/11/20
- 08:43
著者について
では、いつものようにまずは著者について、
解説してから本編に入っていきます。
著者の成田氏は、実は政治の専門家ではなく、
半熟仮想株式会社代表とアメリカの大学助教授を
兼任しており、政治とはかなり距離がある方です。
著者自身、本文で自分は政治の素人であると明言しており、
いわば「22世紀の民主主義」は外からの気付きを
発見することに賭けている作品ともいえますね。
本の内容について
では、政治については初心者同然の著者が
民主主義について語った本はどのような内容なのか、
まず軽く解説していくと、前書き、本文の要約、
そして自分が政治の素人であることを明言した上で
という4章から本文は成り立っています。
各章について詳しく解説していくと
- 第一章では主に経済成長とコロナ渦の対策から、
様々なデータを引用した上で、現代の民主主義が
壊れているという著者の見解を紹介している。
- 続く2章では壊れた民主主義を
システムを変えることでなんとか出来ないか、
という視点から語っているものの、
結局根本的な部分が錆びついているので、
どうにもならないという結論に行き着いています。
- ならば逃げればいいのではという3章では、
新たな国や自治体を作れば、とりあえずは
民主主義の呪いから逃れられるものの、
行き着くのは結局はシステムを変えることと同様、
対処療法にしかならないという結論です。
- 最後の著者が考える最も理想的な民主主義は、
選挙の結果を含めて、1人1人が日々とっている行動や、
表情などのデータを集め、それらを根拠として、
AIベースで政策決定を決める
「無意識データ民主主義」であるということと、
その実現に向けての道筋でまとめられています。
以上となります。著者は決して選挙が
「全て無駄である」と言っているわけではない上、
所々に「所詮は素人の意見」という自嘲もありますが、
全体としては民主主義を無条件でいいものとする考えに
一石を投じる内容だと思える本です。
私の感想
では、ここから実際に読んでみた私の感想ですが、
「選挙や政治についての部分だけを読むと、
暗く沈んだ気持ちになっていくが、
無意識データ民主主義の内容については、
共感できる部分が多いと思った」
というものになります。
ちょうど7日後に、私の住んでいる和歌山県で、
県知事選挙が行われるのですが、
私は今まで選挙は欠かさず投票しており、
県知事選も行きます。しかしそれが……
と思えてしまう内容が、特に前半で多かったです。
しかし後半の「無意識データ民主主義」は
以前から何度も話題にしている岡田貴史さんの著書
「ネオ・サピエンス」で描かれている、
私が理想とする世界を別視点から描いていて、
ぜひ実現して欲しいと心の底から願うような
世界になっていました。
もしその世界を実現するために、
私がデータを提供できるならしてみたい。
そう思うと希望が持てます。
まあ、著者はあくまで素人意見として、
述べているため、実現のハードルは高いですが……
今日紹介してきた、成田悠輔著
「22世紀の民主主義」は
記事を読んでくださったあなたが↓
- 民主主義に対して疑問を持っている
- 政治の未来について考えてみたい
- 行政に関わっており、外部の意見も必要だと思う
と考えているのであれば、ぜひ読んでいただきたいです。
まとめ
もしあなたが私の文章を
・わかりにくい
・別の表現もある
と思ったのであれば、
今後の参考にしたいので、
ぜひコメントで教えて下さい。
日常演舞の読書感想文、今日は
「成田悠輔著・22世紀の民主主義」を
読んで、私が思った感想をレビューしてみました。
明日またお会いしましょう!!
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