「水島広子著 毒親の正体」読みました。
- 2022/05/15
- 18:41
以前にも著書を紹介した
自身の診療体験をもとに
毒親問題について語った
こちらの書籍です。
本の中身は?
著者の水島さんについては
以前「恐れを手放す」という本を書いた時に
触れていますので
今回は早速本の内容に入っていきます。
内容は
・水島さんが見た毒親問題の実態
・毒親が生まれてしまう理由
・毒親被害者へのアプローチ方法
・被害者が立ち直るために自分で出来る事
・親子問題が生まれる大きな要因
・ワークショップの体験談
・毒親と言われた時にするべきこと
・水島さんのメッセージ
上記の順番で書かれています。
具体的な内容は
・まず水島さんが
自身の診療現場からみた毒親問題の実態。
・続いて毒親が生まれる要因に
発達障害や愛着障害、精神疾患や家庭環境が
大きく影響しているという考え。
・もし被害を受けてしまったら
当事者はどのようにすればいいのかという対処法と
診療現場で愛着を軽視している専門家が多いという
著者が抱いている現場への警鐘。
・もし自分の親が毒親だった場合は
まずその事実を認めることが重要で、
治療していくのはそれからという事実。
前半4章の内容を書き出してみましたが、
文字として目にしてみると
私自身改めて驚いた要素が多いです。
特に毒親問題にも
以前、何度か著書(主に岡田尊司さん)をレビューした、
愛着障害や発達障害が関連している
可能性がある事、
そして愛着に無理解な専門家が多いという事は
驚きました。
まあ、後者はなんとなく想像していましたが、
別のお医者さんからも同じ意見が出ると
信憑性が増します。
そして後半4章では
・毒親が生まれやすい環境は
未だに残る古い考えに由来している点が
大きいという事。
・水島さんが主催した
ワークショップの実体験についての感想
・もし毒親と言われてしまったら、
どうすればいいのかについて
・水島さんから私たち読者へのメッセージ
といった内容が書かれています。
特に環境の話は未だに根強く残る
男女の性に関する古い知識が
問題を引き起こしているという指摘が
興味深かったです。
一方でワークショップについては
私は以前レビューした
「コンビニは通える引きこもり達」
の影響から当事者会等の効能について
凄く疑問を持っているので
若干おめでたい展開かなと感じました。
続いての章は親へのメッセージなので
これまでと少し方向性は違いますが、
敵を知る参考にはなるかなと思いました。
そして著者のメッセージで締めくくられています。
感想
ではここから私の感想ですが
「毒親について思っている疑問を
解消してくれた。
だけどそれ以上に
人に相談するという事が
どれだけ無駄で時間を浪費するかが
改めて分かったのが一番印象的」
というのが感想になります。
以前YouTube動画や
細谷功さんの著書を紹介した時にも言いましたが、
私は
・相談は基本しない方がいい
・コミュニケーションは100中99無駄
だと思っているので
毒親問題に限らず、どうしても相談したいなら
専門家に対して行い、
その上で録音しておいて万が一に備えておくのが
最も良い選択だと思っています。
(該当する記事は下のリンクから
・http://aiann99.jp/blog-entry-6021.html
・http://aiann99.jp/blog-entry-6133.html
・http://aiann99.jp/blog-entry-6189.html
)
まあ、もともと持っていた考えが良いと
さらに思わせてくれたという点で
私にとっては良い本です。
もしあなたが
・親の事で悩んでいる
・自分の問題を見つめなおしたい
・水島先生に興味がある
のであればぜひ読むべき本です。
まとめ
「水島広子著 毒親の正体」を
読んでみました。
明日またお会いしましょう!!
今回紹介した水島広子さんの本が気になったあなた、
下の画像から購入できますので是非買って読んでください↓