FC2ブログ

記事一覧

「無理」の構造 細谷功著を読んでみた。

・今の若い人は個性がなく同じに見える

・何故あの人は私の事を分かってくれない

・無駄なルールが増えていって仕事がやりにくくなった


あなたは今、上にあげたような事で

頭を抱えていませんか?


叱責したり助言する事で

一時的に良くなることはあっても

抜本的な改善にならない


いやむしろ一時的にすら良くならない、

さらにはこのように思った事はありませんか?


もし当てはまっているのであれば

根本的な考え方を

変える方が効果的かもしれません。


「考え方を変えると言われても……」


恐らくあなたはこう思うでしょう。

私もいきなり言われれば

歯ぎしりをしながら

言ってきた人を見ると思います。


ですが私はこのまま言っただけでは終わりません。

あなたの悩みにアプローチする

参考書籍を紹介します↓

細谷功著 無理構造」 

あなたの悩みを解決する手掛かりは

無理構造という本の中にあります。


なお、著者の細谷功氏については以前


・「象の鼻としっぽ」

・「自己矛盾劇場」


という2冊の著書をレビューした際に解説していますので

詳細は上記の記事を参照にして下さい。


内容について


では本の内容について解説していきます。

まず序章で本文内についての簡単な概説があり、

その後


・全体のテーマとなる用語「非対称性」について

・非対称性が起こす会社の問題

・同じく非対称性が起こすコミュニケーションの問題


という順番で書かれています。


本の構成を見てあなたは

「おい!!問題の解決方法がないじゃないか」

と思ったかもしれませんが、問題の解決方法は

個別の内容で解説されています。


つまり、本でよくあるテーマでまとまっているのではなく、

個別の事案ごとに解決方法が示されているのです。


「非対称性」とは?


本のキーワードである「非対称性」について簡単に触れますと

「知らない状態から知っている状態になった場合、

もう知らない状態には戻れない」

のような一方通行の事象についての総称となります。


例えば「無理」の構造を読む前であれば分からなかった事が

読んだ後は分かるようになりますが

もう分からなかった時には戻れないという訳ですね。


一見するといい事に思えますが、

実は落とし穴があります。


「分かってしまうと分からない人に対して

説明するのが難しくなる」

というのが落とし穴の正体です。


つまり、人間は

「自分が知っている事は相手も分かっている」

と言う前提を勝手に立ててしまいがちなんですね。


読んだ感想


では実際に読んでみた感想ですが

「個性がない人が増えていたり

ルールが増えていく理由もよく分かったが、

コミュニケーション幻想というのが印象に残った」という物になります。


著者がなぜコミュニケーション幻想なのかと言い切っているのか、

理由は先ほどの「自分が知っていることは相手も~」の通り、

意味が共有されていると思い込んでいる事が原因です。


ゆえに実際は自分と相手が思う意味がずれていても

話が通じていると思い込んでしまいます。


著者は「それでも少しは分かろうとしている」と

前向きに考えるようにした方がいいと述べていますが、

私は「だったらコミュニケーション幻想であり無駄なのだから

かけるコストを削減してさっさと自分の時間にあてた方が良い」と思いました。


コミュニケーションについては著者と私で考え方が違いますね。


何度か私のブログで登場している

岡田尊司著「ネオ・サピエンス」においても

「余計なことを言わないことが相手を傷つけたり

トラブルになったりする事を防ぐ最も確実な方法である」と紹介されており、


上記の文章と細谷氏の指摘を合わせると

「何が余計な事なのか分からないのだから

必要以上にコミュニケーションをとる必要はない」

と言う仮説が成り立つからです。


必要以上の解釈も様々だと思いますが

少なくとも私は


・顔を合わせた時の挨拶

・会議などの連絡事項


上記二つをしておけば十分だと思います。


逆に以前紹介した動画でも言われていた


・相談


や愚痴、悪口に陰口等は全て

余計なコミュニケーションであると思っています。


よほど愛おしい相手からの相談でない限り

わざわざ相手になる必要はないですし、

愚痴や悪口、陰口は相手になった

自分の評価も落とすので論外です。


Amazonのレビュー


無理」の構造についてAmazonのレビューを見てみると

好意的なコメントは


・思考力が鍛えられた

・無知の無知を知る事が重要だと思った


といったものがあります。

一方否定的なものは


・まず結論ありき

・なるほどとは思うが、だから何?


などがあります。

思考トレーニングとして活用できるか、

そうでないかで別れている印象ですね。


まとめ


まとめると「無理」の構造

冒頭で上げた悩みに対し


・個性がないのは会社が求めているのが

個性がない人物であるため


・相手が分かってくれないのは

分かってもらうなど初めから不可能だから


・ルールが増えていくのは

増やすのは簡単でも減らすのは難しいので


という結論を出しています。

他にも様々な「非対称性」の問題が書かれているので

あなたが非対称性について勉強したいと思ったなら

ぜひ読んでいただきたいです。


日常演舞の本レビュー今週は

細谷功著 無理構造」を読んでみました。


明日またお会いしましょう!!


今すぐ読んでみたいと思ったあなた、

下の画像から購入できます↓







届くのが待てないなら

今すぐ読める電子書籍で↓



スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

日常演舞

Author:日常演舞
毎日食べた物や読んだ本、遊んだゲームの感想を投稿しています。
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。



Twitter
Facebook
Instagram
Tik Tok
Amazon欲しい物リスト

月別アーカイブ